土砂災害による南阿蘇行方不明者捜索の報告②

平成24年7月15日、前日に続き、土砂災害による南阿蘇4ヶ所での行方不明者
捜索を行いました。

今回は、自主参加で熊本県警察犬のサポートとして同行させてもらいました。
熊本県警直轄・嘱託警察犬と、日本捜索救助犬協会との合同捜索で、
当協会からは指導士7名、救助犬7頭(龍馬、チャチャ、アギ-、プリン、マナ、
リアン、モモ)が出動しました。

AM7:30にひらいの弁当立野店に集合し移動、AM7:50に阿蘇警察署に到着
し、捜索状況確認や、エリア分け等を行いました。
AM8:00過ぎには警察署を出発、まず、午前は『坂梨』を警察犬指導士3名
(直轄2名・嘱託1名)・警察犬3頭(直轄2頭・嘱託1頭(アプローズ))、
『三久保』を熊本県警嘱託1名・1頭(アンナ)、当協会指導士3名・3頭(龍馬、
チャチャ、プリン)、『三野』を当協会指導士4名・4頭(アギ-、マナ、モモ、リアン)、
『的石』を日本捜索救助犬協会指導士3名・5頭(ユッタ・レディ・ビッシュ・アジュガ・
アルディ)に分かれて捜索しました。
その後午後からは、『坂梨』で捜索していた熊本県警嘱託1名・1頭(アプローズ)
と、『三久保』で捜索していた熊本県警嘱託1名・1頭(午後からモネ)が『高森町』
に移動して捜索を行いました。

私が捜索した『三野』は、ガードレールに草木の束が巻きつき、大木が流され
てきていたり、車が無残にもくしゃくしゃになり、シカやモグラ、近くの養豚場のブタ
が沢山死んでいました。また、田んぼは水深1Mほどあり、自衛隊や警察等が
ボートを使って捜索している状況でした。
現場で4つのエリアに分かれて捜索しましたが、広域の為1頭あたりの捜索範囲が
広く大変でした。また、天候が良かった為、徐々に気温が上がり、犬や人間に
とって厳しい中での捜索でした。
懸命に捜索を行い、PM14:00に一旦休憩し、約20分後には現場の捜索に戻り
ました。

他の捜索地区でも同様に必死の捜索が行われ、『三久保』で1名がご遺体で
発見されました。
そうして、PM17:30にこの日の捜索が打ち切りになりました。

まだ、以前数名が行方不明のままです。
一日も早い発見・ご帰宅を心よりお祈りいたします。

≪画像≫

【警察署】

~捜索状況確認の様子~

【高森】




   ~懸命に捜索をする熊本県警嘱託指導士と警察犬モネ~

【三野】

               ~すさまじい光景~


      ~いたるところに養豚場のブタが死んでいました~


  ~生き延びた豚はウロウロ~


  ~水深1mの場所では消防・自衛隊がボートを使って捜索~

~足場は深くぬかるむ状況~

       
~見渡すといたるところで     ~電柱は水に浸かっていました~
     土砂崩れ跡~







      ~住宅の庭や道は川のようになっていました~

【捜索後の報告】