平成24年度九州管区警察広域緊急援助隊合同訓練の報告

平成24年10月17日(水)、『平成24年度九州管区警察広域緊急援助隊合同訓練』が佐賀県の
嘉瀬川河川敷で行われました。
九州救助犬協会からは、野中訓練部長、指導士5名、サポーター2名、救助犬6頭(もみじ・
ジェニー・アギ-・マナ・かんな・リアン)、事務局長が参加しました。

広域緊急援助隊とは、平成7年6月1日、阪神淡路大震災を教訓として大規模災害に即応でき、
かつ高度の救出救助能力等を持つ災害対策専門のエキスパートチームとして全ての都道府県
警察に設置された部隊であり、現在約5,600人の隊員から構成されてます。国内において大規
模な災害や事故が発生した場合、都道府県の枠を越えて迅速に出動し、被害情報や交通情報
の収集、被災者の救出救助、緊急交通路の確保などの活動に従事されます。

今年の訓練には、九州7県警本部や陸上自衛隊などから約400人が参加。福島第1原発事故
を受け、今回初めて原子力災害を想定。各機関が連携し、緊急時の救助体制などを確認しまし
た。この日の訓練は震度6強の地震が発生、家屋の倒壊や津波とともに原発から放射性物質
が放出したという想定で実施。救出、救助など4種類の訓練を行いました。
                                        (一部「佐賀新聞」より)

当協会は、土砂埋没家屋の下敷きになった要救助者の捜索及び、埋没車両による要救助者の
捜索を行いました。土砂埋没家屋の捜索には福岡県警先導によりアギーとリアンが出動、
埋没車両による捜索には長崎県警先導によりジェニーとかんなが出動しました。
九州救助犬協会のアナウンスが流れる中、4頭同時に捜索を開始するという初めてのスタイル
でした。4頭全てが確実に発見し、雨の音に負けない大きな声で吠えて知らせると共に、
指導士の声が響き渡りました。

この日は、天気予報通りの雨で、ザーザー降りでした。
出動の際はレインウェアを脱ぐよう指示があり、指導士はずぶ濡れでした。
河川敷の土はぬかるみ、タイヤが空回りする車両も出る状況の中でしたがどの機関も精一杯の
訓練を行ったと思います。

《フォトギャラリー》

【開会式の様子】

         ~集まる隊員~                     ~注目!~


   ~佐賀県の牟田副知事による挨拶~    ~佐賀県警の内藤浩文本部長による挨拶~


        ~本部テントの様子~


    ~水浸しの本部テント~       ~国旗を掲げる隊員~

【訓練に参加した救助犬☆】

          ~アギ-~                       ~リアン~


           ~かんな~                      ~ジェニー~


            ~マナ~                       ~もみじ~


             ~土砂埋没家屋からの救出訓練(アギ-・リアン)~



            ~埋没車両からの救出訓練(かんな・ジェニー)~

【警察によるオフロードバイクを活用した情報収集や各救出訓練】

   ~オフロードバイクでの情報収集~         ~埋没車両からの救出作業~


   ~土砂埋没家屋からの救出作業~      ~高所ビルからの救出訓練~


~原子力災害により放射性物質が放出された事を
                                          想定しての救出訓練~