平成23年度(第46回)熊本市総合防災訓練の報告

平成23年度(第46回)熊本市総合防災訓練が5月18日(水)に行われました。
今回の防災訓練に参加したのは、事務局長(他理事1名)、開田訓練部長、
野中訓練部長をはじめ、ハンドラー7名とサポーター1名、救助犬8頭(クロス号・
アギー号・プリン号・マナ号・かんな号・マックス号・チャボ号・フレア号
)でした。
会場となった、熊本市小島下町地内(白川小島橋下流右岸)には、市民をはじめ、県警・消防・消防団・自衛隊、ボランティアなどの40団体が参加しました。



             ~開会式の様子~
           

この防災訓練の目的は、「市民と防災関係機関相互の連絡・協力体制の確立と防災技術の向上を図るとともに、防災意識の高揚を図る」となっていて毎年行われますが、東日本大震災の発生を受け、初めて地震による津波を想定した避難訓練も行われました。
開会式での幸山市長の訓示では、「災害時には想定外の事態が起きる。想定外の事態が発生した時、各々がどう行動を取ればいいのかと考えながら臨んでほしい」とあり、その言葉に緊張を感じました。


    ~幸山市長の訓示~

訓練は二部想定になっていて、第一部は「水災訓練」でした。
「白川が増水し局地的な被害が発生し始めた」とあり、防災関係機関・民間協力団体への応援要請、自衛隊派遣要請を行い、消防団員による土のう積み、陸上自衛隊ヘリによる住民救出を行いました。

第二部は「震災訓練」

「マグニチュード7.6の地震が発生した」「津波警報が発表された」という想定の下に行われ、消防団員が呼びかけながら住民達を堤防へ避難させる訓練が行われました。
九州救助犬協会は、この「震災訓練」に参加しました。
地震によって倒れた家屋や土砂に埋もれた車から要救助者を発見し、指揮官へ報告するという設定でした。
倒壊家屋捜索を行ったのはアギー号かんな号埋没車両捜索を行ったのはクロス号チャボ号です。
チャボ号は初めての参加でしたが、沢山の報道を前にして、大きく吠えて要救助者あり!と知らせることが出来ました。
救助犬による捜索終了後は指揮官の前に全員整列し、代表のハンドラーに
よって捜索報告を行いました。指揮官から「何処に要救助者が居るのか、場所を教えてください」と言われ、ハンドラーは、救助犬の反応があった倒壊家屋と埋没車両の2カ所を報告しました。その報告を元に、消防と自衛隊による救出訓練へと続きました。


           ~救助犬の車両登場!~

~出動!!~


     ~倒壊家屋を捜索中のアギー号とハンドラー~


~倒壊家屋を捜索中のかんな号(手前)と埋没車両を捜索中のクロス号(奥)~

~要救助者発見!~


~埋没車両を捜索中のチャボ号にも
                                反応あり!発見!~


     ~指揮官に捜索報告をする河野ハンドラー~

「想定外の事態が発生したら、どう行動するか」
「訓練は想定されているものだが、関係機関との連携をしっかり図る」
「防災訓練後は各機関・団体に戻り、さらに技術の向上を」
特に今年の防災訓練は、東日本大震災の発生、そして私達、九州救助犬協会は被災地へ出動したこともあって、とても考え深い訓練となりました。

皆さんお疲れさまでした。今後も技術の向上を図っていきましょう!


~人気者!(クロス号とアギー号)~  


            ~閉会式後にパチリ☆~

  

                         ~情報提供は松田さんより~
             ~画像提供は一安さんと松田さんとマックスママより~